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デンシノオト

音楽の印象。

Ellen Arkbro『For Organ And Brass』(Subtext/2017)

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〈Subtext〉からリリースされたスウエーデンの音響作家の作品。ドイツ北東タンガルミュンデの聖シュテファン教会にある1624年製のオルガンと管楽器によるドローンといえるが、しかしコードチェンジが頻繁に起きているので、音楽のコード進行の骨格だけを抽出したある種のミニマル・ミュージックというか、もしくはいくつかのブロックの接続によるドローンというか、現代音楽的というか、それらを包括しての瞑想音楽的とでもいうべきか。彼女は、「ルネッサンス期のオルガンのハーモニック・フレームワークには 伝統的なブルース音楽のモダリティに見られるような音程やコードがあります」「この作品は非常にゆっくりとした低音のブルース・ミュージックだと考えることができます」 と語っている。たしかに、シンプルな手法ながらどこか新しい音楽作品となっているように思えた。何度も繰り返し聴きたくなる不思議な中毒性がある。演奏にはJohan Graden (organ)、Elena Kakaliagou (horn)、Hilary Jeffery (trombone)、Robin Hayward (tuba)らが参加。

https://ellenarkbro.bandcamp.com/