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デンシノオト

音楽の印象。

music review

James Place『Voices Bloom』(Umor Rex/2017)

ニューヨークのPhil Tortoroli=James PlaceがUmor Rexからリリースした新作アルバム。「ポストモダン時代のために再彫刻された愛と喪失の音響的な実現は、テクノを新しい深みに取り入れることを追求する。」「ボイス・ブルームは、文化的なコラージュの音楽…

Felicia Atkinson『Hand In Hand』(Shelter Press/2017)

〈Shelter Press〉からリリースされた、フランス・パリ出身、1981年生まれの電子音楽家Felicia Atkinsonの新作。 かつて〈Spekk〉や〈Home Nomal〉などからリリースしてきたアルバムより、近年、フランスのエクスペリメンタル・ミュージック・レーベル〈Shel…

Brooklyn Youth Chorus『Black Mountain Songs』(New Amsterdam Records/2017)

Bryce Dessner、 Nico Muhly、 Richard Reed Parry、Aleksandra Vrebalovらの楽曲を提供したモダンなコーラス・グループのアルバム。実はまったく知らず、たまたまツイッターのTLで知ったのが、その音響的な美しさ、複雑にして透明な声のレイヤー、しなやか…

Kara-Lis Coverdale『Grafts』(Boomkat Editions/2017)

カナダ・モントリオールを拠点に活動をするKara-Lis Coverdaleの新作。22分のEPだが、柔らかい音のレイヤー感覚と詩的に展開する構成力が存分に発揮されており、流石の完成度。瞑想的ともいえるサウンド・コラージュの手法によって、どこか内省的な空間・時…

Ken Ikeda + David Toop『Skin Tones』(Home Normal/2017)

素晴らしいキャリアと実績を持つ二人のサウンド・アーティストの競演作。これぞまさに音の饗宴。ドローン、乾いた音、持続、変化。1曲27分ほどのアルバム(EP?)だが音に込められている持続感覚が濃厚なので、実際の時間はそれほど問題ではない。2016年5月2…

Dedekind Cut『American Zen』(Hospital Productions;/2016,2017)

Dedekind Cutの2016年作のEP。同じく2016年リリースのアルバム『$uccessor』も素晴らしいが、この『American Zen』も絶妙なミュージック・コンクレート風味のノイズ/エレクトロニック・ミュージックを聴かせる。くわえて4つ打ちのトラックなども収録されて…

Federico Durand『La Niña Junco』(12k/2017)

〈12k〉からリリースされたアルゼンチンの音詩人(?)、Federico Durandの新作。たったひとつのシンセサイザーを使って作られたという美しいサウンド・スケープのアンビエント・ミュージックで、ゆったりとして、豊穣な音の連なりが空間に馴染んでいく仕上…

Ellen Arkbro『For Organ And Brass』(Subtext/2017)

〈Subtext〉からリリースされたスウエーデンの音響作家の作品。ドイツ北東タンガルミュンデの聖シュテファン教会にある1624年製のオルガンと管楽器によるドローンといえるが、しかしコードチェンジが頻繁に起きているので、音楽のコード進行の骨格だけを抽出…

Francisco Meirino, Miguel A. García『Nonmenabsorbium』(Idiosyncratics/2017)

スイスの電子音楽家/ノイズ作家Francisco Meirinoの音は神経的だ。神経へと効くノイズ。アディクションするノイズ。硬く、明瞭で、運動的であり、しかし同時に繊細。単に快楽的というだけではない。それは機械的な、工作的な音の連鎖と生成である。スペイン…

Justin Walter『Unseen Forces』(Kranky/2016)

〈Kranky〉からリリースされたUS・ミンガンのトランペット・プレイヤー、Justin Walter、4年ぶりの新作で、トランペット、クラリネット、シンセサイザーによるアンビエント・ジャズを展開してる。70年代製のトランペット型シンセサイザーEVI(Electronic Val…

Second Woman『S/W』(Spectrum Spools/2017)

待望のSecond Womanのセカンド・アルバムがリリースされた。本作もファーストアルバム『Second Woman』を拡張したかのごときTelefon Tel AvivのJoshua EustisとBelongのTurk Dietrichによるポスト・テクノ(ロジカル)・ミュージックである。まさにMark Fell…

GAS『Narkopop』(Kompakt/2017)

まさかのGAS新作。この名義では17年ぶり。最近のWolfgang Voigt名義の方向性からすると、いったいどうなるのかと思っていたら、あのGASのサウンドの進化系というべきアンビエント・ダブ・オーケストラを聴かせてくれた。幻想と浮遊。暗闇と光。森林と深海。…

Sarah Davachi『All My Circles Run』(students of decay/2017)

〈Students of decay〉からリリースされたカナダのシンセスト/ドローン・アーティスト Sarah Davachiの新作。シンセに加え、チェロや声、オルガン、ピアノなどを用いてドローンのサウンドスケープを構築している。楽器などから生まれる持続音は、シンセのみ…

Kelly Moran『Bloodroot』(Telegraph Harp/2017)

ニューヨークの音楽家/ピアニスト、Kelly Moranによるプリペアド・ピアノ作品。これが実に素晴らしかった。エレクトロニクスとのレイヤーも巧妙で瀟洒で聴きやすい音楽・サウンドを実現。ジョン・ケージの有名な曲を想起する西欧音楽的なガムラン・ミニマリ…

Gaussian Curve『The Distance』(Music From Memory/2017)

Jonny Nash、Gigi Masin、Young Marcoらによるユニットの新作。2014年に発表された前作『Clouds』も好きだったのでリリースを心待ちにしていたが今作も素晴らしかった。前作以上といっていいほど。浮遊するコードとリズム。淡い色彩のようなシンセサイザー。…

Kiefer『Kickinit Alone』(Leaving Records/2017)

Matthewdavidが主宰する〈Leaving Records〉からリリースされたカリフォルニアのキーボーディスト/ビートメイカーのデビュー作で、アンビエンスなビート&ジャズなトラック集。10年代の西海岸的なビート・ミュージックとニューエイジ・リバイバル後のモード…

Giuseppe Ielasi『3 Pauses』(Senufo Editions/2017)

Giuseppe Ielasiが主宰する〈Senufo Editions〉が再始動した。2012年から2014年にかけてLuciano MaggioreやNicola Ratti、Bellows、Adam Asnan、Kassel Jaegerなどのアルバムをリリースし、現行のエクスペリメンタル・ミュージックの下地を作ったともいえな…